タワーマンションにて、ゼットの夢

 昨日の続き。ゼットの話を。 
 ゼットは、わたしが警備員だったときに、他界してしまいました。ただわたしはその臨終の際、一切関知できませんでした。仕事のせいではありません。
 わたし(とアール、とくにヤツの方)は、ゼットの親族、特に母親にひどく恨まれていましたから。
 まあ、そのへんの事情は、詳しくは書けないし、また書きたくもないので、ご容赦ください。

 ♪ …俺はまだまだ 恨まれているか
   俺は決して間違っていないか 俺は真実へと歩いているかい…

             ……尾崎 豊 「シェリー」より
 そんなこんなで、通夜、葬式、告別式にも参加できなかったのです。お墓の場所も、当然ながら教えてもらえませんでした。
 しかし、わたしはかれの死に顔を拝ませてもらったわけではないので、心のどこかで、かれの死が未だに信じきれないんです。

 警備の仕事の合間に、仮眠をとっていたら、言わずもがな、かれの夢を見ました。

 どこか大きな、緑の多い運動公園のようなところを、ふたりで歩いている。
 かれが話しかけてくる。
「すまなかったな、おまえにはいろいろと」
「いや、とんでもないよ。おれの方こそ悪かった。ごめんな。それはそうと、おまえ、体の方は大丈夫なのか?」
「ああ、なんとかな」
 なんとなく弱々しく笑うかれ。
 しばらく会話が途切れた後、突然、かれがそのへんの芝生に苦しそうに寝転がった!
「どうしたんだよ?」
 驚き、介抱しようとするが、どこをどうして良いかわからない。
「……お腹が痛い……」
 苦悶の表情でのたうち回るかれ。
 おれはキョロキョロするが、周りにひと気はない。
 オロオロしてるうちに目が覚めた。
 エアコンが効いてるにもかかわらず、かなり寝汗をかいていた。

 その後もかれの夢をときどき見ましたが、元気そうな場合が多かったので、とりあえず安心しています。
 
 そうそう、ゼットが出てきた夢でまだ覚えてたのがあったのですが、それはまた今度ということで。

 そういえばタワーマンションにまつわる悲しい思い出がもうひとつあったんですが、それもまた、ね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ピキュー

Author:ピキュー
FC2ブログへようこそ!
当方、平々凡々の、バツゼロ中年男です。
アルコール依存症であり、それの治療を心がけてます。

 読書、映画鑑賞、散歩(スロージョギング、簡易(?)スクワット含む)、宗教、競馬研究(専門紙名にあらず)等、型にはまった趣味しかありません。
マンガ全般、それと、もともと好きだった、ハードではなく、ソフトな感じのSF、ミステリーが多いですかね。宗教といっても、特定の宗教に肩入れはしません。職業、スリーサイズは、ヒ・ミ・ツ!うふ。気持ちわる!
 それと、異国の女が好み、とでも言っておきましょうか。
こんなところかな。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR