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正体不明レディ? 混迷する記憶?

 では、つづきをどうぞ! 

 Bの自宅に着いたA。
 ピンポンを鳴らす。中からドアを開けるB。
「おお、よく来たな。まあ、上がれ上がれ」
 と、奥の方へ案内してくれる。

 応接間に通され、そこには酒とツマミが用意されていた。

 しかし、なんとなく違和感を感じたA。

 そうだ。なんとなく部屋全体が応接間であるのにも関わらず、雑然としてるし、それに、家全体、他の人の気配がしない。

 まずは乾杯をして、しばらくダベった後、
「奥さんとお子さんたちは、どこか出かけてるのか?」
 と、疑問に思ったことを訊いてみた。
 Bは怪訝な顔をする。 
「はあ? おまえ、なに言ってんだ。おれ、昔から独身だし、結婚したらおまえには報せるよ。まあ、好きで独身でいるわけじゃねーけどな」(笑)
 相手の意外な言葉に戸惑うA。
「え? だってこないだの電話で……」
 Aが説明すると、
「そりゃ、おまえの聞きまちがい、そーじゃなきゃたまたま混線してたんだろ」
 と、一笑に伏すB。

 腑に落ちなかったが、せっかくひさしぶりに再会できたわけだから、あまりしつこく言うのも野暮かな、と思い、Aは楽しく過ごした後で帰宅した。

 無事に着いたことを報告するのと、ひょっとしたらまたあの、幻の家族の声が聞けるかもしれないと思い、電話することにした。

 呼び出し音の後、受話器を取る音。
「ああ、おれ、……」
 さえぎるように、あるいは間髪入れずに、 
「やめて! (聞かないで!)」

 確かに、あの女の声だった❗ 電話はプツッと切れた……(完)

 ……でもね、わたしの勘違いなんでしょうけど、この話、確かにこの日買った怪談本に入ってたはずなんですよ!

 しかし、何度、あるいは10回以上再読しても、見つけられませんでした。

 わたし好みの、おもしろい話だったんだけど。
 おれが、この本買うさい、他の本も立ち読みしてて、それとまちがえたのかなあ? それか、おれが寝ぼけて思いついたオリジナル?

 未だに判然としません。んが!(コミック「がきデカ」風に。古❗😁)
 
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プロフィール

ピキュー

Author:ピキュー
FC2ブログへようこそ!
当方、平々凡々の、バツゼロ中年男です。
アルコール依存症です。左利きです。

 読書、映画鑑賞、散歩(スロージョギング、簡易(?)スクワット含む&エアなわとび)、宗教、競馬研究(専門紙名にあらず)等、型にはまった趣味しかありません。
マンガ全般、それと、もともと好きだった、ハードではなく、ソフトな感じのSF、ミステリー、実話怪談などが多いですかね。それと、自己怪談&SF (そんな日本語あるのか?)? 夢日記を、物語風に書くこと。宗教といっても、特定の宗教に肩入れはしません。職業、スリーサイズは、ヒ・ミ・ツ!うふ。気持ちわる!
 
こんなところかな。よろしくお願い申し上げます。

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