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世界遺産と一枚の写真

 にぎやかな街中を歩いている。
 最近、こういう夢ばかりだ。べつにそれが嫌だというのではない。
 ただ、山とか海が出てくる夢は最近まったくといっていいほど見なくなった。
 これはきっと、若かったころのようにそういうところへドライブに行くのが、ほとんどなくなったからだろう。
 しかしわたしの好きな怪談作家などの怪談ショート(・ショート)とかは、山でキャンプする話とかが多いように思う。
 おれもしたいと思うのだが、昼間はともかく、一夜を山で過ごすには、男女とか関係なく、連れがいないと怖い。シロートだから。
 それはともかく。
 おれはだれかと歩いていた。かつての知人だったか、テレビで見たことのある人なのか、判然としない。
 その男といっしょに、宝くじ売り場のようなところに着く。
 宝くじ売り場ではあまりないが、競馬場のようにそこらへんに、外れくじであろうものが散乱している。
 ところがその売り場もちょっと変わっていて、紙ではなく、コインのようなものがくじになっているのだ。それがその辺に散らばっている、ということだ。
「ひょっとしたら、あたりくじがまぎれこんでるかも」
 おれと男はあさましい考えで、拾い集める。ところがそういったものを手のひらに載せたとたんに、世界遺産のミニチュアのようなものに変形していくではないか。
 たとえば、エジプトのピラミッド、スフィンクス、タージマハール、ピサの斜塔、大仏殿、イスラムのモスクなどに。
 その変化がおもしろくて、(それこそ)夢中になっていたのだが、男にせかされ、おれもいっしょにすぐそばにあった、超高層ビルに入る。
 
 そのビルはほとんど透明状にできていて、しかもエレベーターもやたらと高速なので、高所恐怖症のおれは床にへばりつくようにしていた。床もほとんど透明だったのだが。
 気がつくと自宅だった。そこでかなり大きな地震が起きた。なぜか仏壇の奥で、線香が束になって燃えていた。
 場面転換。
 友人(だった?)メタル(仮名。過去記事、参照お願いします)と、どんな風景だったか忘れてしまったが、ふたりで話している。
 かれがおれに一枚の写真を見せる。ひとりの女性が写っていた。
「だれよ、このひと?」
「おれが今つき合ってる女」
 そう言ってかれは笑った。
「やっぱり、似たようなタイプの人を好きになるねえ」
 昔かれがつき合っていた女を知っていたおれは、そう返す。
 するとかれは少し嫌な顔をした。
 気に障るようなこと言ったかな……と、おれがふと疑問に思ったところで目がさめた。(完)
 最近、昔の友人がよく夢に出てくるのと、色彩が鮮やかな夢を、やたらと見るのを感じます。
 色彩ウンヌンはともかく、おれ、ひょっとしたらもうすぐ死ぬのかなあ。
 友人たちがやたらと出てきた後で、最後に登場するのは、おれの親父、ゼット、グッサン(わたしのかつての飼い犬)だったりして。この三人? いずれも故人です。(過去記事、お願いします)
「さあ、最後はおれたちと行こう」
 とか言われて。朝になったら、冷たくなってたり、とか。
 な~んちって! でも、それならそれでもかまわんよ。

 ♪ おれには 女も 身内もないさかい…… ひとが死ぬのは 簡単やな 
              ソング・バイ 豊田有三 「サラ金ブルース」(敬称略)

 あ、それと昨日のツヅキ、残念ながら大かた忘れてしまったので、書けませんでした。
 でも、拍手してくださったかたがいたんで、そのまま残します。すみません、あしからずご了承ください。ゴメンね。
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プロフィール

ピキュー

Author:ピキュー
FC2ブログへようこそ!
当方、平々凡々の、バツゼロ中年男です。
アルコール依存症です。左利きです。

 読書、映画鑑賞、散歩(スロージョギング、簡易(?)スクワット含む&エアなわとび)、宗教、競馬研究(専門紙名にあらず)等、型にはまった趣味しかありません。
マンガ全般、それと、もともと好きだった、ハードではなく、ソフトな感じのSF、ミステリー、実話怪談などが多いですかね。それと、自己怪談&SF (そんな日本語あるのか?)? 夢日記を、物語風に書くこと。宗教といっても、特定の宗教に肩入れはしません。職業、スリーサイズは、ヒ・ミ・ツ!うふ。気持ちわる!
 
こんなところかな。よろしくお願い申し上げます。

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