あるアパートにて・ナマイキな幼児たち
こんな夢を見た……。
今、住んでいるところを引き払って、引っ越す。
築何十年もたってそうな、木造建築の部分が多いアパートに。それこそ、コミック『めぞん一刻』の一刻館みたいな感じ。
築何十年もたってそうな、木造建築の部分が多いアパートに。それこそ、コミック『めぞん一刻』の一刻館みたいな感じ。
それをさらに部屋を多くして、階段も複数あり、大きめの食堂(給仕してくれるおばちゃんとかはいないが)その他、用途不明の部屋など、複雑な構造になっているようだった。(自分たちの部屋があるのに、食堂があるというのもおかしな話だが。まるで『トキワ荘』ではないか)
住人は、10~20数人くらい、けっこういた。学生もいれば、家族づれもいる。職業不明、あるいはプータロー(今どきこんないいかたしないか? 無職とか自宅警備員とかいうのかな)らしき、青年や中年たちもいる。もちろん、というべきか女性もいる。
なにかそれぞれどこか個性的な感じがした。
それはともかく、その先輩住人たちが、わざわざおれのための歓迎会を開いてくれるらしい。
食堂で、わいわいがやがや、やっているうちに、おれはふとその中に、見知った人物がいるのを認めた。
だいぶ前に他界したはずの、おれの親父だった。ほかの人たちと楽しそうに歓談しながら、酒だかビールだかを飲んでいる。
声をかけようかと思ったが、そっとしておいた。なんとなく野暮な気がしたからだ。
場面転換。というかもう一つ。
おれはなにかの会合に参加していた。冠婚葬祭とか、カルチャー教室とかをごっちゃにしたような変な会合だった。
映画館とか、市民ホールみたいなせまい席に座らされ、となりの席には小学生低学年くらいの、見た目はかわいらしい女の子が座っていた。しかし、この子、
「ほら、これこれこれは、こうしなきゃダメでしょ!」
と、わけのわからない指図を、しかも命令口調でおれにする。
「おまえジャリのくせに何エラそうにほざいてやがんでい!」
と、とりあえず怒鳴ったが、べつに泣きだすわけでも、ビビるわけでもなく、それどころか、
「ほら、そこどいてよ! わたしトイレ行くんだから!」
と、おれを押しのけるようにして、スタスタ歩いて行ってしまった。おれに反撃の余地はなかった。その後、彼女は二度と帰ってこなかった。
「クソ! メスガキが!」
くやしまぎれに毒づいていると、今度は、反対側の席に、これまた小学校低学年くらいの『名探偵コナン』の主人公を実写化したような男の子が、ドッカとエラそうに座り込んだ。
こいつもおれにあれこれ話しかけてくる。そしてやはり口調がタメ口である。
「おまえなあ、目上の人間に対しては敬語で話せ! 学校で習っただろ! ぶっとばすぞ!」
するとそのガキは、いやらしくおれの口真似をして見せた。
よっぽどビール瓶で頭をひっぱたいてやろうかと思ったが、さすがにそれは、思いとどまった。(この時期にその表現はマズイって(苦笑)
よっぽどビール瓶で頭をひっぱたいてやろうかと思ったが、さすがにそれは、思いとどまった。(この時期にその表現はマズイって(苦笑)
おれはいつのまにか、ちょっとした墓苑を歩いていた。
そこへ、青年たちのグループがいた。かれらは一つの墓石を、パカッと、まるでコントのように開けていた。そして、中に向かってなにやら怒鳴っていた。
そこへ、青年たちのグループがいた。かれらは一つの墓石を、パカッと、まるでコントのように開けていた。そして、中に向かってなにやら怒鳴っていた。
そんなところで目がさめた。
お粗末でした。
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