アホ三人組の「大阪」珍道中・完結（に、近い？）編

　で、まあ日帰り旅行なんで、あまり足も伸ばせないので（レンタカーを借りる余裕もなかったし）その周辺をブラブラ歩いていたんです。

　……このあたりのイメージは、ＢＯＲＯさんの「大阪で生まれた女」の、

　♪　…大阪は　今日も活気にあふれ　またどこからか　ひとが来る…　

　って感じでしたねえ。あれは名曲ですねえ。

　「そろそろハラ減ってきたなあ」
　誰かが言いだし、みな同意しましたんで、じゃあ、その辺の居酒屋でも入ろっか、ってことになりました。

　で、入ったら、お調子者のゼットが（というかわたしら三人ともお調子者ですが）、注文を取りに来た店の女の子に、

「ウチラ東京から来たんやけど、何がうまいんやろなあ？」
　なんてことを女の子に聞いたんですよ。

「おい、おまえそのザートラシイ関西弁、やめろよ！　おねーさんムッとしてんじゃねーかよ」
　と、わたしも言いました。
　それと同時に、さっきから横のボックスで話し込んでいた、われわれより多少若そうな、男女数人の会話がフッと途切れました。
「すみませんなあ、おねーさん。クチの利き方を知らんバカで」

　いえ、いいんですよ、って感じで女の子が苦笑いしてるところを、わたしがたたみこむように、

「で、何がうまいんでっしゃろなあ？」
　そしたら女の子が、
「オメーもだろーが！　しかもオメーのは京都弁じゃねーか！」

　と、返してくれました。（途中から）ウソです（苦笑）

　お気を悪くされたかたがいらっしゃったら、ごめんなさい。