ねとられる夢
夢。
詳細はほとんど忘れたが、ケーと、キミー(過去記事「なあ、Kよ」「泣く女」参照ください)が出てくる。
わたしは、何かしら用があって、キミーとの待ち合わせの約束を、やむなくキャンセルしてしまった。
すると、そばにいたケーが、妙にニヤニヤして、
「じゃあ、代わりにおれが会ってきてやるよ」
と、言い出す。わたしがどう答えていいかとまどっているうちに、ヤツはさっさと姿を消す。(ケーと彼女は実際に面識はない)
しばらくして(時間の経過はわからない。)わたしが彼女に会うと、変によそよそしい。
「どうしたの? ケーと会ったんだって?」
彼女はなぜか顔を赤らめ、わたし、あのひとのこと好きになっちゃったみたい、あのひとと結婚するかも、と、わたしにとっては、とんでもないことを言い出す!
次の瞬間、彼女とケーが入れ替わる。
「わりーな、ピキュー。おれ、彼女いただいちゃったぜ♪ なんせ、アッチの相性もバッチシだしよ。ヘヘヘ」
! なんだとコノヤロー! なにがヘヘヘだ! 嫉妬の怒りに狂うわたし。
「ケッコウなお味でしたわ。オホホ」
そう、まるで筒井康隆氏の「肥満考」の作中人物のようなセリフを吐くケー。つづけて、
「おれたちの新居にはあそびに来なくていいからよ。ま、もっとも教える気もないがね。はい、サイナラサイナラ、サイナラ」
おまえは故・淀川長治氏か!
身をひるがえし、笑いながら逃げ出す。
「待て! テメー、このドロボー猫!」(そんなかわいいものでもないのだが)
追いかけたが、深い森の中に入ったところで見失ってしまった。
嫉妬の炎と裏切りに、すぐそばにあった大樹にすがりつき、悔し涙を流すわたし。
樹が、慰めてくれるように、風に枝葉を揺らせていた……(完)
……目が覚めて「ああ、夢でよかった」と思わせるような悪夢は、現実のありがたさを教えてくれるようで、たまに見るのも良いのかもしれませんね。
詳細はほとんど忘れたが、ケーと、キミー(過去記事「なあ、Kよ」「泣く女」参照ください)が出てくる。
わたしは、何かしら用があって、キミーとの待ち合わせの約束を、やむなくキャンセルしてしまった。
すると、そばにいたケーが、妙にニヤニヤして、
「じゃあ、代わりにおれが会ってきてやるよ」
と、言い出す。わたしがどう答えていいかとまどっているうちに、ヤツはさっさと姿を消す。(ケーと彼女は実際に面識はない)
しばらくして(時間の経過はわからない。)わたしが彼女に会うと、変によそよそしい。
「どうしたの? ケーと会ったんだって?」
彼女はなぜか顔を赤らめ、わたし、あのひとのこと好きになっちゃったみたい、あのひとと結婚するかも、と、わたしにとっては、とんでもないことを言い出す!
次の瞬間、彼女とケーが入れ替わる。
「わりーな、ピキュー。おれ、彼女いただいちゃったぜ♪ なんせ、アッチの相性もバッチシだしよ。ヘヘヘ」
! なんだとコノヤロー! なにがヘヘヘだ! 嫉妬の怒りに狂うわたし。
「ケッコウなお味でしたわ。オホホ」
そう、まるで筒井康隆氏の「肥満考」の作中人物のようなセリフを吐くケー。つづけて、
「おれたちの新居にはあそびに来なくていいからよ。ま、もっとも教える気もないがね。はい、サイナラサイナラ、サイナラ」
おまえは故・淀川長治氏か!
身をひるがえし、笑いながら逃げ出す。
「待て! テメー、このドロボー猫!」(そんなかわいいものでもないのだが)
追いかけたが、深い森の中に入ったところで見失ってしまった。
嫉妬の炎と裏切りに、すぐそばにあった大樹にすがりつき、悔し涙を流すわたし。
樹が、慰めてくれるように、風に枝葉を揺らせていた……(完)
……目が覚めて「ああ、夢でよかった」と思わせるような悪夢は、現実のありがたさを教えてくれるようで、たまに見るのも良いのかもしれませんね。